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令和6年度最後のユニットが卒業しました

寒さが厳しくなったころに今年度最後の共同訓練が始まりました。
お天気には恵まれ、毎日気持ちよく歩くことができました。

今回のユーザーさんのお住まいの地域は比較的人が多く行き交います。
茨城県内の訓練ではなかなか人混みを歩くのは難しいかと思っていましたが、ちょうど梅まつりの時期に当たり、水戸駅では連日人混みの中を歩く訓練ができました。

そして春の陽気になったころに新しいユニットとして歩き始められました。

居住区での現地訓練では毎日暖かすぎるくらいの気温で、盲導犬もちょっと息が上がることもありました。

今までと同じように、望んだ時に行きたい場所に二人で行けることを喜ばれていました。

安全に気をつけながら、楽しく歩き続けていただけることを願います。

担当M

令和6年度、当会からは4ユニットが卒業しました。これも普段からご支援くださっているみなさまのおかげでございます。心より御礼申し上げます。令和7年度も変わらぬご支援をいただければ幸甚に存じます。

新ユニット誕生

ひどかった猛暑が過ぎ外を歩くことが気持ちの良い気候になってきた頃、新たなユニットが誕生しました。

無断転載禁止(撮影:いばらき盲導犬協会)

今回のユーザーさんはお仕事を持たれているため、毎日の通勤が主な仕事になります。
徒歩と電車で会社まで通われることになりますが、訓練所時代にはあまり経験したことがないような、ある程度混み合う通勤電車の中でも落ち着いて居ることができていました。

無断転載禁止(撮影:いばらき盲導犬協会)

また、盲導犬の排泄は特殊なベルトを使用してレジ袋の中に排泄物が入るようにさせるスタイルが主流になってきており、訓練中から馴らすようにしていっています。

今回のユーザーさんはパートナーを組んでいた前の盲導犬ともこの方法を利用し、多目的トイレでさせるようにしておられました。
今回の新しいパートナーとも共同訓練中からできるだけ多目的トイレを利用して排泄をさせるようにしていたからか、地元での在宅訓練中も、以前から利用されていたどこの多目的トイレでもスムーズにやってくれました!

多目的トイレ内にて。無断転載禁止(撮影:いばらき盲導犬協会)

多目的トイレで排泄できる最大のメリットは、排泄の始末から、ご自身の手を洗うなどの衛生的な面でも全ての設備が整っているので、そこの中で完結することです(ご自身のトイレも済ませられますしね)。

今や、多目的トイレは大抵の駅や公共施設には備えられていますから、特に盲導犬たちの排泄場所を探す時に苦労をする視覚障害者に取っては利便性の良い方法だと思います。

これからも、訓練犬達には多目的トイレでスムーズにできる排泄方法をしっかり訓練し、盲導犬ユーザーになる視覚障害者の方々には共同訓練中に正しいトイレのさせ方を学んでいただけるように頑張りたいと思います。

担当M

盲導犬「ハティ」がデビューしました

先日、いばらき盲導犬協会から盲導犬「ハティ」がデビューいたしました。
平成30年7月に「いばらき盲導犬協会」と改称し、新体制が発足して初めての盲導犬となります。
2年半の間、あたたかく見守りながらご支援くださった皆様に、心より御礼申し上げます。

ハティが活躍する場所は茨城県ではありませんが、ひたちなか市や水戸市と同じような街並みの地方都市ですので、盲導犬もユーザーさんも茨城の地でおこなったトレーニングを十二分に生かすことのできる環境です。
当会は、今回のように機会をいただければ、県外へも積極的に盲導犬を送り出していきたいと考えています。

今回の盲導犬の育成は、外部から大きなお力添えをいただき実現しました。この場をお借りして関係者の皆様には深く感謝いたします。

今後も盲導犬の安定した供給を目標に、役職員一同努めてまいります。
変わらぬご指導ご鞭撻を、どうぞよろしくお願いいたします。