新ユニット誕生

今年度に入って2クラスの共同訓練が終わりました。

撮影:いばらき盲導犬協会(無断転載はしないでください)

1クラス目のユーザーさんの地元はとてものどかで暮らしやすいですが目的地に行く時の道標が少ないため、ユーザーさんが周囲の状況をわかってないと迷ってしまう可能性があります。

今までも盲導犬と歩かれていたユーザーさんですが、以前は車で送迎していただいていたところに歩いて行ってみたいと希望されました。
初めて行く場所への盲導犬との歩行では、道順はユーザーさんが覚えて、曲がり角をどちらに行くなどを指示しながら歩きます。

撮影:いばらき盲導犬協会(無断転載はしないでください)

このような目的物が少ない地域を歩くために併用できるのが「視覚障害者用歩行支援アプリ」です。
ナビシステムのある地図アプリを音声で読ませて歩いている視覚障害者(盲導犬ユーザも含む)も多くおられますが、通常の地図アプリでは周囲の状況を知るのには限界がありました。

視覚障害者歩行支援アプリ Eye Navi

今年度になって公開された「視覚障害者用歩行支援アプリ」は視覚障害の現状を考慮して作成されましたので、かなり使い勝手が良くなっています。
他にも信号の色を見分けてくれるアプリなどもあり、視覚障害があっても少しでも安全に歩けるようになってきているようです。

このユーザーさんもこれらのアプリを併用して歩くことで、今まで行くことができなかったところにも二人で歩いて行けるようになり、新しいパートナーと新たなところにどんどん行ってみたいと言われていました。

撮影:いばらき盲導犬協会(無断転載はしないでください)

2クラス目は、ご夫婦でそれぞれの盲導犬と歩かれているユーザーさん達です。
ご夫婦一緒の職場なのですが、毎日電車と徒歩で通勤されています。
お住まいも職場も街中になり、時には満員電車に乗ることもあるようです。

撮影:いばらき盲導犬協会(無断転載はしないでください)

それぞれのパートナーになった盲導犬達は、満員電車に乗った経験はありませんので最初はいろいろ大変なこともあるかもしれませんが、ユーザーさん達の今までの経験を駆使して徐々に慣れていっていただければと思います。

もちろん、協会としても何か問題が生じた時にはできる限りのサポートをさせていただきます!

担当M